15年以上の運営歴を持つ海外FX業者であるTradeViewは、取引方式にNDD方式を採用するなど、信頼性の高いブローカーとして評判です。TradeViewは約定力が高いことにも定評があり、トレーダーからの人気が高まっています。
一方で、「ボーナスがない」、「レバレッジが低い」、「サーバー状況が悪い」といった評判もあるようです。このような評判があると、利用するかどうか迷ってしまいますよね。
この記事では、TradeViewの評判や実績、スペックを紹介しているので、海外FX業者検討の材料としてください。
評判通りボーナスやキャンペーンは一切なし
口座開設や入金の際にボーナスとして、トレードに使える軍資金が手に入ることの多い海外FX業者ですが、TradeViewではボーナスやキャンペーンの開催を全くしていません。そのため、ボーナスだけを利用したトレードや、ボーナスによりレバレッジをかけた運用ができません。
このことから、ボーナス目的の人には向いていないでしょう。一方で、安全性や取引コストを考えると、がっつりトレードをしたい人には、おすすめのFX業者といえます。
TradeViewの安全性は非常に高い
TradeViewの安全性は非常に高いといえるでしょう。運営実績に問題はなく、金融ライセンスも権威あるものを取得しています。資金管理でも、ユーザーの資金が補償される体制をとっており優秀です。各項目を詳しく紹介します。
運営実績
TradeView Ltd.が運営するTradeViewは、ニューヨークなどで先物ブローカーとしての実績を持つティモシー・フレイにより、2004年に設立されました。本社はケイマン諸島にあります。海外FX業者では、経営陣の氏名や顔写真が非公開であることも多いものの、TradeView ではCEOをはじめ、経営陣の顔写真やプロフィールが公式HPにて公開されており、信頼がもてます。
運営歴は15年を超えていますが、今のところ大きなトラブルは起こっていないようです。ただ、出金に遅延があったり、サーバーの調子が悪くなったりという評判があるので、ユーザーの人数に対してサポートが間に合っていない印象があります。
反対に、透明性の高いNDD方式を採用していたり、「約定力が高い」と評判であったりと良いものも多いです。運営実績については問題ないといえるでしょう。
ライセンス取得状況
ケイマン諸島にあるTradeViewは、現地のCIMA(ケイマン諸島金融庁)にて金融ライセンスを取得しています。CIMAは、IOSCO(証券監督者国際機関)という投資家保護機関に加盟しており、世界的に見ても審査の厳しい機関です。
CIMAでのライセンス取得は、運営体制の万全さを証明するものとして十分といえるでしょう。
資金管理
TradeViewでのユーザーの資金管理は、信託保全にて行われています。信託保全は、TradeViewがユーザーの資金管理を信託会社に委託することで、事業資金や倒産時の支払いにユーザーの資金が使われるのを防ぐものです。信託会社から資金を引き出す場合には、ユーザーと第三者機関の承認が必要となっており、信頼性が高い管理方法といえます。
さらに、有事の際には、委託先の機関によって資金が補償され、補償金額は35,000ドルまでとされています。仮にTradeViewが倒産したとしても、ユーザーの資金が一定金額補償されることから、安心して取引が可能です。
日本の金融庁から警告
TradeViewをはじめ、海外FX業者のほとんどは、日本の金融庁から警告を受けています。TradeViewは金融庁の認可を受けていない未登録業者であり、未登録業者が日本居住者に対して宣伝や勧誘などといったプロモーション活動を行うことは、法律で禁止されています。
ただし、罰則規定はなく、警告のみです。一方で、海外FX業者が日本居住者へサービス提供すること自体は違法ではなく、日本居住者がサービスを利用することも違法ではありません。したがって、利用は自己責任で行うということであり、ユーザーは信頼性や安全性などから、利用するかどうかを判断しなければなりません。
TradeViewでの最大レバレッジ取引には変更申請が必要
TradeViewの最大レバレッジはX leverage口座の500倍です。口座によってレバレッジは異なりますが、いずれの口座においても、初期設定ではレバレッジが抑えられています。現在のレバレッジ設定は、マイページのトレーダーステータスより確認可能です。
最大レバレッジで取引を行うには、変更申請が必要です。変更手続きは、「レバレッジ変更申請」から行います。氏名、メールアドレス、口座番号および希望するレバレッジを入力し、チェックボックスにチェックを入れて、「送信する」ボタンを押すことで完了です。
なお、口座に資金が入っていない状態では、レバレッジ変更ができないので、申請前に口座残高を確認し、入金を済ませておきましょう。口座残高によってレバレッジ制限がかかる仕様となっており、残高が1,000万円を超えると、レバレッジが100倍に制限されます。
スプレッドが広いという弱点を持つX leverage口座での運用は現実的ではなく、総合的に考えるとcTrader口座を選択することになるでしょう。cTrader口座なら海外FX業者の平均的なレバレッジである400倍で運用できます。
以上のことからTradeViewでは、海外FX業者の平均的なレバレッジで運用が可能なものの、口座条件が縛られることや変更申請を必要とすることがデメリットです。
スプレッドはかなりの狭さ
TradeViewのECN口座におけるスプレッドは、海外FX業者中トップクラスの狭さです。ただし、X leverage口座の平均スプレッドは1.9pipsと、かなり広くなっています。X leverage口座ではレバレッジを500倍までかけられるものの、スプレッドが狭くレバレッジも400倍かけられるcTrader口座を選ぶのが賢明でしょう。
ECN口座では手数料がかかりますが、手数料のかからないX leverage口座よりも取引コストを抑えることが可能です。ECN口座の手数料は往復5ドルとされており、pips換算すると0.5pipsに相当します。ECN口座の平均スプレッドは、0.2pipsであることから、取引コストは0.7pipsとなり、X leverage口座の平均スプレッドの1.9pipsを下回っています。
このように、スプレッドと取引手数料といった取引コストから、希望するレバレッジに合わせてcTraderまたはILC口座から選ぶのがベストでしょう。取引コストとして0.7pipsは非常に優秀だといえます。
まとめ
TradeViewは評判にあった通り、信頼性が高く安全性の高い海外FX業者です。レバレッジは業界標準の水準であり、実用には問題ないレベルでしょう。スプレッドは業界の中でも、かなり狭くなっており、取引コストが抑えられるので、スキャルピングなど取引回数の多いトレーダーに向いているといえます。一方、ボーナスやキャンペーンが一切行われていないので、運用資金は自力で準備しなければなりません。また、評判にあったサーバーの問題については、取引に支障が出ることもあるようです。以上のことから、少額での取引から試していくことをおすすめします。